「獣医師は就職3年で別の病院へ転職を考える」

とよく言われていますが、

ここしばらく卒業後就職した病院から別の病院へ行く

のではなく、

臨床の仕事に飽きて別の道へ進む事を考えています

という話を最近耳にする機会がたまたま続きました

もちろん全員ではないけれど、聞けばわずか3年

小動物臨床の中で何かを悟ったが如くの発言をするコもいました。

たしかにデキるキレのいい若い獣医師もいるでしょう。

しかしその時の彼らからは、自分が見てきたもののその先にあるさらに深いところ

”獣医師の高み”知らないだけではないか

という感じだけが伝わってきてしまいました。

 

その先を目指すカッコイイ獣医師の背中に感化され、
その先深くに魅入られ模索、探求する若者もいます。

 

私自身は獣医師は科学者だと感じています
治療や診療、技術のその先を、より良いものへと

探求する人達であって欲しいと思っています

そして、向かい会ってるその学問が科学であるならば

当然わずか3年で見切れようはずがないです

ではなぜ3年弱で全てを悟るような発言に至る
若い先生が少なからずいるのでしょうか?

もちろん辞めるための言い訳かもしれません。  しかしもしかすると

その3年の間に現場で、あるいは外で”獣医師の高み”を見て影響を受ける機会が

なかったのではないだろうか?  そして

仕事の面白みを学術的な深みではなく”処置””作業”として

いそがしくやっている”風”な自分の姿と思ってしまったのではないだろうか?

その姿に酔っている自分の状態を楽しい仕事と錯覚していたのではないだろうか?

と思うのです。

 

獣医師の仕事の中にも探求の必要ない単純作業はたしかに存在します。
それも時には重要な仕事です。

だから「獣医師としての仕事の本質はそこではないんだ」ということに気が付かなければ

若いうちはそれだけで満足してしまうかもしれません

そうであれば仕事に飽きてしまって3年で見切ったようなことを言ってしまうかもしれません

大した知識はなくてもなんとかなってしまうこともありますから。

 

エレファントTVには、小動物臨床の教育場面の一助であれ、という思いが
込められています

今回の出来事は

教育とはもちろん基礎的な、基本的なテクニックや知識を伝えることも重要ながら、

同時にその先にたしかに存在する”高み”を感じさせることもしなければいけないのではないか

つくづく感じる出来事でした。

 

まだまだ足りないけれど、
術者講師の先生方の持っているテクニックや知識だけではなく

先生方とのお付き合いの中で、その先生方の語る哲学や獣医師としての高み
感じてもらえる動画作り、

そしてそれら動画を通じて語られる「獣医師としての高み」が上手に伝えられればと思っています。

 

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